高齢者にやさしい住空間づくりリノベーション以前に、事務所として使っていた洋室。事務所ということもあって、スリッパでの使用を考慮し、硬いダーク色の無垢床材が使われていました。 解体中。天井、壁のボードが剥がされ、断熱材を撤去しました。 手バラシ解体が完了しました。古い建物の場合、図面がなかったり、図面と異なるケースもありますので、躯体や不具合箇所が無いかチェックを行います。 今回は、施工時の図面がなかったので、特に慎重にチェックを行いました。 すると、小屋組みを支える鉄骨の張りが入っていました。おそらく当時の設計士さんが大空間を支える為に入れたのだと思います。プラスの要因ですので良かったです。 躯体に関する問題点はありませんでしたので、電気配線の取り廻し工事をしました。 日差しが当たらず、暖かいお部屋にしたいとのご要望でしたので、気密性、断熱性が優れた発砲断熱材を施工します。この写真は施工前の養生をしているところです。 特殊な機械を使い、壁に断熱材を吹き付けていきます。 断熱と言っても気密も確保することが大切です。細部まで断熱材施工が出来るのも、吹付の良いところです。 加減を見ながら、手馴れた手つきで作業が進んでいます。 断熱材が細部まで充填されているのがわかると思います。 ご入居されてから、隙間風も気になりません。 これからが田口さんの出番です。まずは、今後の水回りのメンテナンス性を考えて床下点検口を開けました。 その後、トイレと収納スペース、居室を仕切る壁下地施工と、作業を進めていきます。 現況のフロアをあえてそのまま残して、上から杉の無垢床材を1枚1枚貼っていきます。 床を張り終えたら、早速、養生を敷き、万が一傷がつかないようにします。 壁のボードを張っています。だんだん各お部屋の広さ等がわかってきます。 床と壁の見切りとして、巾木を取り付けています。部屋らしくなってきました。 バリアフリー用の2枚連動引戸がつきました。開けた時の有効開口寸法が広く確保できます。 クロスのパテ下地が完了しました。完成まであともう少しです。 クロスが貼られ、養生をはがし、照明器具、カーテンをつければ完成です。向かって左に見えるのはミニキッチンです。 完成しました。トイレが隣接されていますので、すぐに使用でき、あわせてヒートショックを抑えることが出来ます。また、各所に手摺を設置し、高齢者にはとても優しい空間となりました。